オーダースーツ特集 vol.02 Ms.I

ジャケット難民を救うオーダージャケット

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STAFF/Shungo Tanaka(MAETTICO) EditHiroyuki Horikawa

ヴァルカナイズ・ロンドンでは、スーツやジャケット、スカート、トラウザーズ(パンツ)などのパターンオーダーを承っていますが、中でも女性のお客様のオーダーが増えています。そこでオーダーを頂いた方々に、仕上がりや感想、楽しさを伺いました。

 

第二回目は、ファッションをはじめクルマ業界でブランドのコンサルティング事業を展開されているIさんにお話しを伺いました。数々のラグジュアリーブランドに携わった経験を元に、女性のためのジャケット選びのコツやオーダーのポイントなど、参考にしてみてはいかがでしょうか。

初めてのオーダーは、ド派手か? シックか?

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今回選んだのはグレーのハウンドトゥース柄。裏地には鮮やかなピンクをセレクト。

最初、作ろうと思っていたジャケットのイメージは、せっかくなので英国らしく、誰もが着ていないものがいい!という欲張り根性がありました。

 

それが真っ赤のタータンチェックのジャケット。ですが、初めてにしては派手すぎるかなと思い直し、そんな時に目が止まったのがグレーのハウンドゥース柄。見た瞬間、とても素敵だなと思いました。

 

一般的には黒のハウンドトゥース柄しか見たことがなかったですし珍しいなと。エレガントなグレーのハウンドトゥースに決定しましたが、最後の最後まで、タータンチェックと迷いました(笑)。

オーダーするにあたって、店舗にあるほとんどの生地をチェックしました。生地メーカーだけで20 種類ほど。各メーカーが展開している生地の色や柄、素材となると実に膨大な量で2000〜3000 種類と聞いています。

 

さまざまな生地と色柄があるので、一般の方は生地選びでも数日かかるのではないでしょうか。

 

時間はかかりましたが、これほど楽しい経験は初めてです。生地を一枚一枚見ながら、生地が男性っぽいのか、女性っぽいのか。自分のワードローブと合うか、暗い光の下で見た印象と明るい光の下で見た時の印象が変わるか。

 

イギリスらしいのはどれか、など吟味している時間がとても楽しかったです。

2023年2月23日(金)〜3月31日(日)までの期間限定開催!】

 

「ヴァルカナイズ・ロンドン」で仕立てるパーソナルテーラリングのオーダーフェアを開催!

< お得なスペシャル特典 >

期間中にスーツまたは、ジャケット&トラウザーズをオーダーいただいたお客様には、

通常30,000円(税込)相当のオーダーシャツを1枚プレゼント。

(コットン生地:ホワイトorブルー・コットンリネン生地:4色)

※生地は指定の生地となりますのであらかじめご了承ください。

 

※レディスオーダーは、青山店で常時承っております。

名古屋店と大阪店をご希望のお客様は、お近くの店舗へお問い合わせくださいませ。

オーダーには特別な体験がある

今回のオーダーではスタッフの皆さんと意見交換をしながらジャケットを作りました。「Iさんはどんな生地がお好みですか?」「私はこの生地が気になる」「イギリスらしいのはどれ?」「「キャサリン妃ぽいのはどれ?(笑)」と終始笑いながら作りました。

 

そうした過程がオーダーメイドの醍醐味だと思います。生地は膨大な量でしたが、効率よく生地選びができたのは、スタッフの方にアドバイスを伺ったのが功を奏しました。

 

現在のショッピング体験はオンラインで購入する場合はほとんど、オフラインでもスタッフさんとの会話なしで買い物を済ませる方も多いと聞きます。

 

 

そうした買い方はショッピングの楽しさを半減させてしまっているのではないでしょうか。

 

ヴァルカナイズ・ロンドンのスタッフの皆さんはファッションのプロで知識も経験もすごいので、話しながら買い物をするのがとても楽しいと感じます。

 

特にビスポークという自分好みのオーダー(本当はパターンオーダーなのですが)体験は緊張を強いることもありますが、ここではそんな心配は一切ありません。オーダーが初めてという女性にとって特別な体験と特別な1着が手に入るということを実感しました。

完成を見て着て感じたこと

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初めてオーダーしたジャケットは、シーンを選ばず、長く使えるスタンダードで、少しだけ人とは違う自分の好みのエッセンスを入れた生地で作りました。

 

シングル・ブレストとダブル・ブレストとどちらが良いか迷いましたが、今回はダブルにして手持ちのデニムやスカートやブーツと合わせて、どんなシーンでも着ていける汎用性の高い仕様にしてみました。

ダブルブレストのサイドベンツ仕様のジャケットをオーダー。

仕事柄、今までさまざまなデザイナーズブランドのジャケットを着てきました。

 

どれもカッコイイけれど動きにくいところがあり、ジャケットは頑張って無理して着るものと思っていました。

 

ですが、今回オーダーしたジャケットにはそうしたことが全くなかったので驚きました。こちらを着た瞬間、フワッとした軽やかさを実感。

 

体にフィットしつつ着心地が良いので、とても楽です。

 

今まで私が着てきたものとは全然違います。シルエットに関して言うと、肩のラインとラペル部分がキレイで特に気に入っています。

 

 

裏地やタンでびを効かせて

裏地やタンもさまざまな種類があるので、とてもみました。

 

ジャケットに選んだ地はオーセンティックなグレーのハウンドトゥース柄なので、裏地は派手にしようと思い、中でも鮮やかなピンクにしました。

 

袖口からチラッっと見えた時に可愛かなと。裏地のとしてパープル、イエロー、ピンクがありましたが、ピンクが一番良いとスタッフの皆さんの意見も味しながら決定しました。

 

サンプルのタンも生地につ乗せて、どれが一しっくりくるか検討して選びました。

自分に合うジャケットが見からない方

日本には数のファッションブランドがあり、百貨店やブティックがありますが、本気に入るデザインのジャケットに出会ったことがありませんでした。

 

日本で既製はスタンダードなシルエットのものがく、ないと感じます。そこでデザイナーズブランドに目がいくわけですが、トレンドに左右されるものがく、欧州のシルエットは日本にフィットしにくい場合もあります。そのため購入しても、そのまま着ることはなく、必ずお直しして着ていました。

 

そんな中、こらでオーダーしたジャケットは、ラグジュアリーブランドと比べてもお手頃価格ですし、100%自分好みで作れるで、く着られると思います。自分好みのジャケットをされている方には好です。

良い服とは、長く愛せる服

欧州のメゾンブランドに在籍していて唯一良かったと思うのは、良いものは母親から娘に、あるいは、祖母から孫へと受け継がれていくという考え方を知ったことです。

 

そのため服は長く着られる作りになっていますし、飽きずに着る工夫をしています。特にイギリスでは 長く着る という考え方や文化が浸透していますが、日本はまだまだなのかなと。そうした意味ではオーダーというのは一つの選択肢になるでしょう。

 

オーダーの面白さは1 着作ると、次はコートを作りたい、スカートを作りたいという気持ちが湧き起こることです。私好みのチャレンジングな派手目なアイテムは、次回のオーダーで叶えたいと思います。

〈 Profile〉

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Ms.I

【オーダー会開催期間】

全店:2月23日(金)〜 3月31日(日)

※名古屋店・大阪店をご希望のお客様は、お近くの店舗へお問い合わせくださいませ。

価格(税込)

・スーツ上下         ¥165,000~

・ジャケット/ブレザー   ¥115,500~

・単品パンツ  /スカート ¥55,000~

・シャツ            ¥29,700~

納期

・スーツ        約2カ月~

・パンツ/スカート 約2カ月~

・シャツ                     約3週間~

※納期は変動する場合がございます

店舗情報

・青山店(03-5464-5255)

・名古屋店(052-527-8835)

・大阪店(06-6110-5615)

 

※ご不明点がございましたら、各店舗までお気軽にお問い合わせください。

オーダーに関する注意事項

※レディスオーダーは、青山店で常時承っております。

名古屋店と大阪店をご希望のお客様は、お近くの店舗へお問い合わせくださいませ。