Turnbull & Asser

ターンブル&アッサー

130年以上経ても普遍的な

「ターンブル&アッサー」のアイテム

08

ターンブル&アッサーとは?

「ターンブル&アッサー」はイギリスで130年以上続く老舗シャツブランドです。映画『007』の劇中で「ジェームス・ボンド」が着用していたことでご存知の方も多いのではないでしょうか。その始まりは1885年、レジナルド・ターンブル氏とアーネスト・アッサー氏という二人のシャツ職人によって立ち上げられた紳士服屋でした。当初、「上流階級向け」というコンセプトで成功を収めていたところ、1904年にアレッサンドラ王妃から注文が入ります。そこから、今でも続く英国王室御用達ブランドとしての歴史が始まったのです。

05

60年代には、モノトーン一色だった紳士服にストライプ明るい配色を施したドレスシャツを取り入れ、スーツの胸元を明るくする“ピーコック革命”の火付け役として名を馳せます。新たな流行を作ることに成功した「ターンブル&アッサー」は、その後『007』でジェームズ・ボンドが着用したことや、映画業界のセレブの間でも流行したことで、シャツメーカーとしてさらに広く認知されるようになったのです。

時代を超えて普遍的

「ターンブル&アッサー」のシャツ

02

「ターンブルアンドアッサー」のシャツは単なる消耗品ではなく、長く着続けられることを前提に作られています。「ターンブル&アッサー」のシャツは他のシャツに比べて“硬い”という印象を持つ人が多いでしょう。襟自体に芯地が入っているため、新品時はネクタイを締めた後に襟を返すのも難儀なほどです。しかし、“革靴のようなシャツ”とも例えられるように、着れば着るほど自分の体に馴染んでいきます。馴染むにも1〜2年かかるため、長く愛用でき育てる楽しみも味わえるのです。また、ボタンにはマザー・オブ・パールを使っ ており、ハンドスティッチで巻いてあるため取れる心配もありません。替えボタンがついていないのは、その自信の表れでもあるのです。

 

昨今、ファッション業界では新品衣服の大量破棄や、製造過程で環境にもたらされる悪影響の問題があることから、ほとんどのブランドがサスティナブルな取り組みに力を注いでいます。昔から長く着用できる目線で物作りをしている「ターンブル&アッサー」は、130年以上の歴史を誇るブランドでありながら時流を捉えており、モダンなブランドでもあるのです。

09

他にも「ターンブル&アッサー」のシャツの魅力は、“独自のターンブルカット”という技法にあります。職人たちがハンドメイドで仕上げるシャツは襟首のカーブに沿うように形成されています。この襟は、約20以上の工程を必要とし、どんな強風や雨に晒されても捲りあがることがありません。この形状がジャケットを羽織った際に、シャツの襟が外に飛び出すのを防ぎ、常に引き締まった印象を与えられるのです。

 

また、シャツだけでなくチーフやネクタイブランドとしても名高い「ターンブル&アッサー」。全て英国の自社工場で生産されています。上質なシルクを用いて作られたタイは上品な光沢と最高級の肌触り。理想のディンプルを作りやすく、紳士スタイルには欠かせないアイテムとしてチャールズ皇太子も愛用しています。

「ターンブル&アッサー」ならではの

オーダーメイドの魅力

06

英国王室御用達として有名な「ターンブル&アッサー」ですが、ロイヤルワラント(イギリス王室がその厳格な審査基準を通して信頼できるブランドに紋章を授与する制度)は、ブランドではなく個人に与えられることが多いのです。「ターンブル&アッサー」のロイヤルワラント所持者、スティーヴン・クインさんはビスポークの魅力をこう語ります。

07

私たちの特徴としては自社の工場で仕立てるシャツとタイが中心で、ファブリックを独自にデザインしていることです。ほぼすべてのファブリックはオリジナルで、個性的なのはその色使い。誰もが好む柄ばかりではありませんが、オレンジやパープル、グリーンなど多彩な色を使っています。これらの生地を使って、お客様が自分のシャツを自由にデザインできるのが、ビスポークの醍醐味なのです。工場の技術が許す限り、どんなスタイルのシャツも仕立てることができます。

また、着目すべきはオーダー手順のこだわりっぷりです。綿密な採寸を経て、生地や襟型など仕様を決めた後、まず1枚のシャツができあがります。そのシャツを普段洗濯している方法で3回洗い、再度サイズを確認して2枚目のシャツの製作に取りかかるのです。これは、洗濯後に生地が縮むことを考慮した「ターンブル&アッサー」ならではの手法で、受け継がれてきた職人技や美意識、意匠、そしてクラフトマンシップの賜物でもあるのです。

世界中のファッショニスタやセレブも

虜の「ターンブル&アッサー」

13-1

ウィストン・チャーチルや英国王室をはじめ、チャールズ・チャップリンやレオナルド・ディカプリオ、アル・パチーノ、ショーン・ペンなどのハリウッドスター、そして歴代の米大統領や著名人が顧客リストに名を連ねています。映画『華麗なるギャツビー』(1973年)で主演のロバート・レッドフォードが着用したのは、原作者のフィッツジェラルド自身が顧客でだったからだと言われています。

 

映画『007』シリーズでは、第1作『007/ドクター・ノオ』のショーン・コネリーから2006年の『007/カジノ・ロワイヤル』のダニエルクレイグまで、歴代6人のジェームズ・ボンドが劇中でシャツを着用していることでも注目を集めています。このように世界中の人々が虜になっている理由はどこを探してもこのようなシャツは見当たらないからでしょう。「ターンブル&アッサー」のシャツこそ「本物のシャツ」なのです。