
The Essenntial Guide to London
with Range Rover
レンジローバーと巡る、ロンドンの街並
文・田窪寿保

ロイヤルファミリーを中心に築き上げられたハイカルチャーに対するカウンターカルチャーが常に生み出される英国・ロンドン。“今”のロンドンを楽しむために知っておかなければならない「ベルグレイヴィア」と「ホクストン」という対極の街をレンジローバーと巡ります。
「静寂と喧騒」二つの顔でできているロンドン。
「ロンドンに飽きた人は、人生に飽きた人だ」サミュエル・ジョンソンのこの言葉は、今でも的確だと思う。この街は一つの価値観では語れない。エリアごとに空気が異なり、 そこに集まる人々の考え方も大きく変わる。例えば、ベルグレイヴィアのように 長い時間をかけて整えられ、全く変わらないことに価値がある場所がある。一方でホクストンのように、 新しい文化が次々と生まれ、変化し続けること自体が魅力になっているエリアもある。
「静寂と喧騒」。この二つは対立しているようでいて、 ロンドンの中では自然に共存している。実際にこの街を行き来すると、 場所ごとに求められる振る舞いが変わることに気づく。落ち着いたエリアでは主張は控え、 活気のあるエリアでは適度な存在感が求められる。ロンドンとは、この異なる価値観を行き来することで初めて理解できる都市だ。そして、その移動そのものがロンドンという体験の一部になる。静寂のベルグレイヴィアと喧騒のホクストン。今年4月、同じロンドンでありながらも趣きが異なる、それぞれの街にインスパイアされたレンジローバーの特別仕様車が登場した。ロンドンの街のあり方のように、それぞれのライフスタイルに合わせて車の選択ができる愉しさ。それこそ、この街をもっと理解でき、好きになる“正解の一つ”なのだと思う。
Range Rover Velar Belgravia Edition
01 BELGRAVIA - Quiet Luxury
ベルグレイヴィアの静寂感。
ロンドン屈指の高級住宅街、ベルグレイヴィア。バッキンガム宮殿の程近く、古くから世界各国の外交官のための居留地として、喧騒に包まれるロンドンの中では珍しく、高貴な静寂感が漂うエリアにふさわしいレンジローバー ヴェラールの特別仕様モデルが誕生しました。
専用装備と上質なマテリアルで仕立てた特別仕様。ミニマルな造形と精緻な面構成で静かな存在感を際立たせる。
主張しないことこそ、最大の雄弁。
ベルグレイヴィアの静けさは正直少し理解しづらかった。観光地周辺にも関わらず、何の特徴もない地域に見えるからだ。しかし、英国のブランドや人と関わる時間が増えるにつれ、 この街の本当の意味が分かってきた。ここは各国の大使館や公邸が集まり、 外交官や旧貴族文化の中で長く愛されてきたエリアだ。誰かに富をひけらかすためではなく、 “文化の前提として整えられている”のがこの街の本質なのである。
外観は厳格に管理され、不用意に変えることは許されない。その結果として生まれているのが、あの独特の静けさ。そう。この街で求められるものも明確だ。何も声高に主張しないこと。そして、最上級の日常は静寂の中で守るべきものであること。レンジローバー ヴェラールはベルグレイヴィアによく似合う。デザインは極めてシンプルだが、 面の処理や細部の精度は非常に高い。遠くからは控えめに見え、近くで見るほど完成度が分かる。英国的な静寂感とでも言えばよいだろうか。アンダーステイテッド・エレガンスという言葉は、 このクルマのためにあるようだ。ベルグレイヴィアでは、“分かりやすい贅沢”ではなく、“分かる人にだけ伝わる贅沢”が選ばれる。このヴェラールこそ、ベルグレイヴィアに住む人にとって最適のチョイスなのだろう。
バッキンガム宮殿近くに位置するベルグレイヴィアは、古くから外交官などの邸宅が立ち並ぶ由緒ある邸宅街。英国王室御用達のホテル「ゴーリング」や、スタッコ塗りの白いテラスハウスが立ち並ぶ優雅な街並みが特徴です。
Range Rover Evoque Hoxton Edition
02 HOXTON - Art of Life
若き才能と芸術が織りなす躍動感。
世界で最も有名なストリートアーティスト、バンクシーの活動拠点として有名なロンドン東部ホクストン。近年では、若きアーティストや注目のブランドが拠点を構え、様々なカルチャーが行き交う、クリエイティブな街へと変貌を遂げています。喧騒と芸術性の中から生み出されるレンジローバー イヴォークの特別仕様モデルをご覧ください。
専用デザインと洗練されたプロポーションを備えた特別仕様。躍動感のあるクリエイティヴなライフスタイルは、アートな街ならでは。
街を描く絵筆のように走ろう。
ホクストンに最初に足を運んだのは、まだ今ほど整っていない頃だった。古びた倉庫や工場の名残が色濃く残り、 決して洗練されたエリアとは言えなかった。しかし、その数年後に訪れると、 同じ場所とは思えないほど街が変わっていた。ギャラリーやカフェが入り、 若いデザイナーやアーティストが集まり始めていた。それでも、この街には完成された雰囲気は全くない。むしろ、少し雑然としていて、音や人の動きが常に混ざり合っている。“喧騒そのもの”が音楽として成立し、そこにいる人々がそれぞれの絵筆を持ってアートを完成させている。ホクストンは、街全体がまるで巨大なアート作品のようだ。
このエリアでは“なにを持つか”よりも、“どう使うか”の方が重視される。同じ服が着方で印象が変わるように、クルマも 使い方によって意味が変わる。サイズ、カラー、ルックス、そしてスタイル。 そのバランスこそがセンスであり、アートになる。そういう意味で、レンジローバーイヴォークはこの街に非常によく合う。 コンパクトで都市に馴染みやすく、それでいてデザインには確かな個性がある。 過剰ではないが、決して埋もれることはない。ホクストンでは、使いながら意味が更新されるものが選ばれる。この街の“Art of Life”を形作る絵筆のひとつが、このレンジローバー イヴォークと言えるだろう。
ロンドンのイースト・エンドに位置する、活気あるクリエイティブな街、ホクストン。かつては労働者階級の街でしたが、現在は隣接するショーディッチとともにアート・ナイトライフ・グルメの拠点として有名です。































